[仮想通貨研究⑥:アービトラージって儲かるの?]

 

アービトラージとは、取引所間の価格差を利用して、利益を得る方法ですね。

 

アービトラージとは、英語で、”arbitrage”、と書き、日本語では、”さや取り”、”裁定取引”、という意味になります。

 

例えば、コインチェックのビットコインの買い値とZaifのビットコインの売り値に差があれば、儲かる可能性があるわけです。



 

買い値が、99万円で、売り値が、100万円だった場合、1万円の儲けになるわけです。

これ、99円と100円だったら、1円の儲けですね。

 

 

 

プログラマーが実際にアービトラージの自動取引のプログラミングをして儲かるか、検証した動画がありましたので、ご参考。
20万円をもとでに5日間プログラムを動かした結果、-184円、という結果だったとのことでした。

取引所がビットフライヤーだったので、手数料でかなりとられたということでした。

取引自体は、プラスだったとのことです。

ただ、自動プログラムを使えば確実に儲かるか、というと簡単ではないということですね。

これは、うまくいった前提の話でしょうね。実際には、以下に記載したようなリスクが存在します。

リスクを許容できるか(ゆるせるか)、でしょうね。きびしいです。

 

 

 

すなわち、ある程度の金額がないと儲けが少ないわけです。

 

また、仮想通貨は、送金は簡単にできるわけですが、送金手数料というのが、必ずかかりますね。

この分が、さらに儲けから引かれるわけです。

 

また、送金は、うまく速く送金できる場合と、なぜか時間がかかった、という場合があるのですね。

これは手数料の金額、取引所の承認作業などが関係しているので、リアルタイムというのはないわけです。

 

したがって、下記のリスクがありますね。

 

(1) 金額が大きくないと儲からないので、金額を大きくする必要がある。

(2)   送金手数料も考えないとならない。

(3)   送金が完了する時間がよめない(交換レートが確実とは言えない)。

 

この中で1番大きいのが、(3)ですね。

送金が即時になされてないと、確実に儲かるといかないわけです。

(1)と(2)は事前にわかるわけですが、(3)はどうにもならないわけです。

 

ですので、リスクを考えると、やるのはちょっと無理そうですね。

 

やるとしたら、確実にテストして検証後に、自動プログラムで実施できれば、可能性があるかもしれませんね。

しかし、相当難しい作業になります。高額な金額の取引でミスがあるとたいへんなことになりますからね。

 

したがって、現時点では、これは、やらない方がいいかもしれませんね。

 

わたしの投資選択肢からは、消えました。

 

 

 

API(Application Programming Interface)を使うことで、自動的な取引ができるので、チャレンジはできる。

参考になる書籍もあります。仮想通貨のWeb APIの作成例が出ています。


 

 

<詐欺にはご注意ください>

アービトラージボットなる自動取引ソフトを売りつける詐欺もあります。

ソフトを売りつけた上に自分の口座にあるビットコインも振り込ませるというものです。

要は、自動で勝手に振り込んじゃう訳です。詐欺師は寝てても稼げるおいしい詐欺になります。

うまい話はないので、気を付けてください。

高額の儲けができる、といったものがあったら、やめてください。

アービトラージをやるなら、自分でやることです。

仮想通貨は、送金先を間違えると戻ってきませんので、送金には、かなり気をつかわなければなりません。

ご注意のほど。

 

↓最近広告でみかける、”One Step Bit”なるアプリがあります。

http://one-step-bit.org/main/?AD_CODE=0051_00165&utm_source=aratadsp&utm_medium=cpc&utm_campaign=all

1タップするだけで0.01BTC(およそ1万円)がもらえる、というものです。

そんなものがあれば、アプリなんぞ売らずに自分でやれば大金持ちですので、そんな販売しなくていいわけです。

わたしなら、そのソフトで稼いで、寝ていますね。

これを試しに申し込んだ方が、書いていましたが、海外の取引所をつかったアービトラージのソフト販売とのことです。

そのソフトの価格が5万円とのことです。まさに詐欺案件だと思われます。

このソフトを買わされ、さらに、自分のビットコイン口座からビットコインを盗み取られる、

というものですね。絶対に手を出してはいけません。

アービトラージで1万円を1回で実際に稼ごうとおもったら、種銭(元金)は1億円ぐらい必要でしょう。

取引所の価格差は1ビットコイン(およそ100万円)で、せいぜい100円程度でしょうから。

上記にも書きましたが、送金完了時間が読めませんので、確実とは言えないわけです。

また、そんな高度なソフトを本当に作れているのか疑問です。

作れるなら、相当高度な技能を有している技術者です。まあ、ありえないと思っていいでしょうね。

形だけそれらしく作って、実際にはうまく動かない、そんなレベルの話でしょう。

稼げないぞ、とクレームをつけると、ソフトのバグがありました、なぞという回答がくるか、

連絡がとれなくなる、というパターンだと思います。

ありえないことですので、くれぐれもご注意のほど。