[仮想通貨研究⑤:マイニングってだれでもできるの?]

<2018年4月4日更新、2018年3月5日作成記事>

 

仮想通貨のマイニングという話を聞きますが、これ、あまりやろうと考えたことはないですね。

マイニングとは英語で”採掘”という意味ですね。

これ、業者や専門家がやるものと思い込んでいます。

 

しかし、調べてみると、これ、誰でもできるんですね。別に金融庁に許可をとらなくちゃできないなんてことはないわけです。

 

単純には、設備投資が相当かかる、ということですね。ですので、設備投資できる資金を持っている企業ということになってしまうわけです。

 

じゃ、どれぐらいの設備投資が必要なんだよ、ということになりますね。

マイニング用のコンピューター1台が50万~100万というハイスペックのものが必要なようです。

お金さえあれば、だれでも買えるのですね。通販でも、秋葉原でも買えるでしょう。

この設備費用と運転資金の電気代がどのぐらいかかり、それを回収できるのか、ということになりますね。



 

<GMOやDMMという大手が、マイニング事業に続々参入というニュース>

GMOが2017年9月にマイニング事業に参入しました。そのハッシュレートは、100 PH/sというものすごいレートです。

2か月で2億円の収益をあげたということです。投資総額は100億円とのことです。投資回収にも相当の期間は必要と思いますが、

個人ではもはや太刀打ちできない分野となっています。中国の大手Bitmain社は、世界の15%のシェアをもっていて3000 PH/sと

いうのですからすごいもんです。ハッシュレートの単位は、H/sです。その前についている”P”ってなんぞや、と思ったらですよ、

単位で、ペタ、と読むそうです。ふつうに生活していると、ハードディスクの容量で、G(ギガ)はよく聞く単位で、

さらに、T(テラ)という単位のハードディスクが一般化していきています。その上がP(ペタ)で、Tよりも10の3乗大きい

わけです。これでは、個人では、まったく太刀打ちできませんね。個人のパソコンでは、M(メガ)さえ無理なんですから、

ものすごい、高性能コンピュータ(専用ICのASICと呼ばれるものを使っている)を多く使っているのです。

ビットコインのマイニング競争は、個人でやるには分が悪いことが、はっきりしています。

個人では、アルトコインのマイニングで細々とどこまでできるか、といったところになります。

 

 

これ、太陽光発電投資にきわめて似ています。

(太陽が当たっている時間発電するわけです。時間と共に稼げるわけです。細切れ時間の1秒、1分でさえも稼げるという利点があります。)

 

単純にどれが儲かるのということだけですね。

同じお金をかけるのに、どれをやるのが効率がいいのか、ということですね。

 

いま、仮想通貨の価格が高騰しているので、マイニングは儲かる、となっているのですね。

仮想通貨が暴落すると、損する訳です。

 

太陽光発電よりも、安定性にはかけるものの、いまなら、確実に儲かるわけですね。

ハイリスクハイリターンであることは間違いないですね。

 

では、マイニングってどうやってやるの、となるわけです。

 

調べてみると、マイニングには、3種類あるようです。

ソロマイニング、クラウドマイニング、プールマイニング、という3種類です。

 

高性能コンピュータを使ってマイニングをするのが、ソロマイニングです。

これ、コンピュータとソフトについてのある程度の知識がないとできませんね。

そして、高性能コンピュータを買う資金と高性能コンピュータを稼働させるのにかかる高額な電気代を

払いながら、マイニングで得た利益でもうけるわけです。

しかも、マイニングでブロック報酬を得るには、他の高性能コンピュータよりも速く処理しないと

報酬が得られない可能性もあるのです。ただ動かせばいいというものでもないようですね。

これは、個人ではちょっと難しい領域になります。ハイリスクハイリターンです。

 

<ビットコインのマイニングについて>

ビットコインのブロックチェーンというシステムは、開発者のナカモトサトシ(中本哲史)の概念で作られたとのことです。

このブロックチェーンのシステムにプルーフオブワーク(Proof of Work:PoW(仕事の証明という意味))というルールがあります。

仕事をした人に報酬を与える、ということです。この仕事が、まさにマイニングで、マイニングをすると報酬がもらえる、

というルールになっているのです。

PoWのようなマイニング報酬のルールのことを、コンセンサスアルゴリズムといい、アルトコインでは、他の言い方、方法が

あります。他には、PoS(Proof of Stakes:XMR、ADAなど)、DPoS(Delicated Proof of Work:LSKなど)、

PoI(Proof of Importance:NEMなど)、PoC(Proof of Consensas: XRPなど)、PoB(Proof of Burn:SLMなど)

が知られています。

すごいもんですね。細かい説明には、暗号学なる分野のハッシュ関数なるものが出てくるのですが、

概要は以下のような感じです。わたしの理解レベルでざっと記載します。

ビットコインの取引の情報が、ハッシュ関数という関数計算によって、64桁のハッシュ値という文字列に置き換えられます。

これが暗号ですね。この取引は、10分ごとにまとめられて、さらにハッシュ値に置き換えられます。

これがブロックですね。さらに次のブロックには、前のブロックのハッシュ値をいれて、ハッシュ値に置き換えられます。

ですので、ブロックがつながるようになるわけで、ブロックチェーンと呼ばれているのです。

前のハッシュ値、さらに前のハッシュ値とすべてつながっているので、改ざんは不可能というわけです。

1つ改ざんするのに、その前のブロック、さらにその前のブロックと、結局すべて改ざんしなくちゃならない、というわけで

改ざんは不可能なのです。また、このデータは、P2P(Peer to Peer)といって、インターネット上のユーザーが

分散管理しているので、データを置き換えることさえ不可能というわけです。それで、絶対的なセキュリティがあるわけですね。

このハッシュ値のブロックは、前のブロックのハッシュ値と今回の取引のハッシュ値とノンス値と呼ばれる任意の文字列(数列)を

組み合わせて、このノンス値(16桁)がゼロになるハッシュ値を見つける処理を順次当てはめて探していくことが、

マイニングというようです。マイニングとは、要は、数値をあてはめて計算する、間違っていたら、また違う数値をあてはめて計算する、

というのを繰り返すだけのことのようです。そして、ノンス値がゼロになるものを探すわけですね。

ソフトの良し悪しもあるのでしょうが、単純には、速い方が有利なのですね。高性能な専用ソフト、専用IC(ASIC)が必要なのです。

ビットコインでは、10分ごとに、1ブロックができます。その報酬が、今は、12.5ビットコイン(1コイン100万円なら1250万円)です

から、いまの1ビットコイン=100万円というレートなら儲かりそうですが、競争がありますから、報酬も不透明ですね。

また、レートが落ちると、設備投資を償却できない可能性もありますし、半減期といって、4年ごとに報酬は半分になりますから、

その辺の投資回収リスクも、つきまとうわけです。

 

 

クラウドマイニング、プールマイニングは、これ、個人でもできちゃいます。

マイニング効率のいいアルトコイン(ビットコイン以外のコイン)が中心になっています。

 

こちらは、ローリスクローリターン。ノーリスクローリターンに近いのですね。

 

リスクは、マイニング業者が閉鎖(倒産や営業終了など)されるリスクとハッキングリスクです。

閉鎖前、ハッキング前に出金できればいいのです。

マイニング報酬をすぐに出金して、業者のウォレットに大きくためなければ、リスクはないのです。

(プールマイニングは、自分のパソコンでマイニングを行うため、パソコンの発熱による破損リスクを伴います。

相当な発熱があるので、注意です。5万~10万円のパソコンが破損したら、元はとれませんので大きな損失だけ

抱えることになりますので、プールマイニングは、個人レベルではやらないが正解です。)

 

メジャーな業者ならば、すぐに閉鎖することもないでしょうしハッキング対策もされていると思われるので、ほぼノーリスクで増えます。

リターンは大きくありませんが、ほったらかしなので、楽ですね。

預金よりは確実に儲かるのです。

 

ですので、大きな儲けは期待できません。が、とりあえずやっておくってので、ありかもしれません。

 

クラウドマイニングには、インターネットで調べると、以下のようなものがありました。

 

・Genesis Mining

・Hash Flare

 

やるのは、簡単ですね。これ、業者が、多く儲けるのに、リスクなくやりたいわけですね。

業者がソロマイニングをしているわけです。

業者が、運営するのにお金が必要ですから、出資者を募って、マイニングをしている、という感じだと思います。

 

それで、こういう方式をとっているわけです。ですので、わかりやすいサイトが作られています。

他との競争があるからですね。海外のサイトですが、日本人の方が説明してくれているサイトが検索すれば

でてくるので、それを見てやれば、簡単にできます。

 

 

これ、たとえば、1ビットコインをいれおくと、1日経過で1.001ビットコインというように、時間によって増えていくのです。

内容的には、ハッシュレートという、ブロックを処理する速度を買うわけですが、

実質的には、マイニングマシン運営会社に投資をしているようなものですね。

投資した資金に応じて、配当をもらっているようなものです。

自分でマイニングはしません。ですので、コンピュータを動かす必要はありません。マイニング投資ですね。

 

日利で、0.3%程度収入が期待できるようです。100万円運用すれば、1日3000円ですね。1か月9万円です。

かなりお得です。ビットコインレートが倍になれば、倍額になりますね。すごいです。

しかし、自転車操業という可能性もあり、実体はわかりませんから、とにかく元本を出金するまで気はぬけません。

 

したがって、高額の運用は、リスクがあるので、難しいですね。預けるのは業者のウォレットですから、ハッキングリスク、閉鎖リスクが

あることは肝に銘じておくべきですね。まあ、1年運用して、元本を出金できれば、最悪なくなってもいいわけですが。

まずは、少額で検証しながら、ほどほどにやるのがよさそうです。

 

欲をはると、ろくなことはありません。

わたしの投資経験上、欲を出した瞬間にやられる、というのがよくあることです。

要は、チャンスでもないのに、チャンスと勘違いするんです。

冷静な目がなくなるんですね。ですので、少額で、儲かった、で喜ぶ習慣が必要です。

少額で儲かったことが、うれしくなくなったら、欲に支配されている証拠ですので、休むことです。

休むも相場、とよくいいますが、冷静になる時間が必要ですね。

 

プールマイニングですが、インターネットで調べると、以下のようなものがありました。

 

・Miner Gate    (←インストールしてはいけません。トロイの木馬(Trojan:Win2/Fuery.B!cl)に感染します。追記します。)

・NiceHash Miner

・Awesome Miner

 

<Miner Gateを使っていてウイルス検出となったので報告(2018年4月4日)>

ウイルス対策ソフトが入っていないパソコンでは実施しない方がいいです。

Windows標準のウイルス検出ソフトのWindows Diffenderで、”警戒レベル:高”となっています。

しかも、検出したときのソフト名が、HackToolなんていう、名前がついているようですので、ちょっと様子をみてやった方がいいですね。

Windows Diffenderが勝手に削除しました。ウイルス検出した、との表示がでました。助かりました。

昨日のニュース(2018年4月3日)で、ウェブブラウザーのGoogle Chromeの拡張機能のソフトに

マイニングジャックされるソフトがあるので、Googleが削除したとのニュースがでていました。

マイニングソフトもいろいろあるようですが、MinerGateは、メジャーなソフトなようなので、

信用していましたが、わかりませんね。くれぐれも注意しながら使用する必要がありますね。

わたしは、対策の1つとして、しょっちゅう再起動します。最悪、ハッキングされても、操作する時間を与えなければ

いいのですからね。使っていないパソコンは電源オフが基本ですね。

(検索していたら、TROJ_GENというトロイの木馬を検出したという方がいました。また、マイナーゲートはハッシュレートが

低すぎておかしい、という方もおられました。現時点では、少額しか稼げないので、リスクを考えると、やらない、が正解です。)

わたしの別のパソコンが、しばらく日数がたってから感染しました。2か月ほど前にマイニングをやっていて、儲からないので

やめていました。そのままほっといたのですが、つい最近、2か月後ぐらいにですよ、Windows Defenderがトロイの木馬を

検出しだして、あわてました。検出した詳細を確認したら、このMiner Gateのファイルが影響したとの報告でした。

そういう意味でも、要注意なソフトです。忘れたころにハッキングされ操作される可能性があります。ふざけたソフトです。

そもそもマイニングの報酬ももらえるかわかりませんので、絶対に手を出してはいけません。

 

<スマホの不正アプリのニュース: ITmedia News(2018/04/06のニュース)>

Androidスマートフォンなどの計算能力を盗用して仮想通貨「Monero」をマイニング(採掘)する不正アプリ「HIDDENMINER」

(ヒドゥンマイナー)を確認したと、トレンドマイクロが注意喚起している。端末のリソースを消費し尽くすまでマイニングを続けるため、

端末が過熱し、場合によっては損傷する恐れがあるという。

(Miner GateもMoneroのマイニングを推奨されます。スマホは冷却ファンなどがないので熱がすごいです。壊れますので、やらない方が正

解。儲けがあればいいのですが、まったく儲かりませんので、スマホ破損のリスクを考えたらやらない方がいいです。)

 

 

 

プールマイニングは、クラウドマイニングと違い、自分でマイニングをするのです。

ソロマイニングの手伝いをして、報酬をもらうというイメージですね。

ですので、自分のコンピュータが必要です。

こちらは、はじめるのにパソコンさえあればよいのです。

お金は必要ないので、クラウドマイニングよりもリスクはありませんね。

 

高性能である必要はありません。ほぼなんでもできます。スマホでもできますよ。

ただし、性能に報酬が比例しますので、できるだけ高性能な方がいいですね。

やるのも簡単です。この業者のソフトをインストールすれば、すぐにできます。

このソフトもスイッチ一つ押すだけです。簡単です。

 

どのぐらいの報酬が期待できるかというと、ほぼお小遣いサイトですね。

ふつうのパソコンで、1日10円程度ですね。高性能でも、100円いけばいいぐらいでしょう。

ただ、普通にパソコンを使っているときに、動かしておくこともできますので、

パソコンに電源いれているときは、動かす、そんなイメージでも、十分ありです。

(お小遣いサイト(フォーセット)の方が、額としてはまだ稼げますが、お小遣いサイトは、クリックしないとならないわけです。

こちらは、完全にパソコンだけが働くので、なにもしなくていいのです。とにかく楽して稼ぎたい方には、いちばんいいのですね。)

 

ある程度たまれば、仮想通貨がただで手に入るわけです。

(電気代がかかるわけですが、ついでにとりあえずやってる、とみれば、ただみたいなものですね。)

やらない手はないわけです。

これも、ある程度たまったら、出金するようにすれば、閉鎖やハッキングのリスクを低減できますので、

ほぼ、ノーリスクですね。

(パソコン、スマホの破損リスクがありました。マイニングによる発熱がすごいので注意です。5万~10万円のパソコン、スマホを

破損されては、その元がとれません。まったく儲からないのでやらないが、正解です。信頼できれば、クラウドはあり。)

クラウドマイニングのように入金はいっさいありませんので、クラウドマイニングよりはリスクはありません。

 

この稼いだ分をクラウドマイニングにいれていくという方法もあると思います。

そうすれば、ノーリスクで複利が期待できますね。